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神聖かまってちゃん - 8月32日へ

8月32日へ

8月32日へ


タワレコで買ってきました。
特典は購入者全員に配布されるライブDVDと、暑中見舞いハガキ(一部店舗のみ)と、直筆サイン入りポスターの応募ハガキ(タワレコのみ)の3点。
フラゲ日とはいえまだ午前中ということで特設コーナーは写真の通りスカスカな状態。そこで店員さんにダメ元で聴いてみたら奥から出してきてくれました。わーい。

そして帰宅→開封。こんな感じ。ライブDVDの盤面に「2011.4.15@渋谷屋根裏」と書いてありますが、2011年ではなく2010年ですね…。
とりあえずひと通り聴いてみましたが、期待通りな感じでした。かまってちゃんはまずボーカルの“の子”が楽曲を制作し、ネット上で公開。そしてそれをバンドとしてライブで披露したりやCD用にレコーディングしたりする、という方針を採っているので、今回も完全な新曲はありません。今までに発表した作品の中では唯一アルバム『みんな死ね』に「最悪な少女の将来」という完全未発表の新曲が収録されましたが。強いて言うならば“びばるげばる書店”名義で過去に製作された「ののの物語」のリメイク版の「グロい花」や、今年4月から行われたフリーライブ全国ツアーの名古屋公演で初披露された「26才の夏休み」のデモバージョンの2曲が音源としては初公開ですね。あとはすべてネット上やCDで発表されているもののリメイク。
ゲームソフト「ぼくのなつやすみ」の有名なバグ(詳しくは各自お調べください)が元ネタと思われるアルバム名の『8月32日へ』というのは解釈のしようによっては「終わらない夏休み」をテーマにしたコンセプトアルバムと考えることもできますね。そういうのもあって「バグったのーみそ」の後に「23才の夏休み」があり、そして最後にボーナストラックとして「26才の夏休み」があるのはすごく意味のある曲順だと思います。何気に「22才」「23才」「26才」とすべて時系列順に並んでますし、もしかしてストーリーのある曲順なのかな?それはまあ深読みしすぎでしょうけどね。
とりあえずずっと聴いてきた曲がほとんどなので新鮮味というかそういう感動はありませんでしたが(今回はどの曲も結構忠実に再現されていますし)、元々の曲がどれも普通にいい曲ばかりなのでアルバムも普通にいいです。これを夏休み最後の日に出す所がいいよなー。元々8月31日に出したい、というの子の希望で制作されたアルバムだったみたいですが。やっぱコンセプト性の強いアルバムだと思います。あと今までのどのアルバムよりもメジャーシーンに対する訴求性のある内容になってます。昨日出演した「カミスン」はそれはそれはもうとんでもない放送事故レベルの内容でしたが、あれを見てそれだけで判断するのは間違いですね。あれで曲を聴いた気になってあれこれ言える人の神経がわかりません。だって全然ちゃんと歌ってなかったもんwwそういうのも含めて好きになれないって人は別に好きになる必要も嫌いになる必要もないんじゃないんですかね、なのでスルーすればいいんです。名前を出してもらえばもらうほどの子の思うつぼですからね。バンド名がそれを物語っています。まあまずはきちんと曲を聴きましょうよ、って思いますね。あれこれ言うのはそれからですよ、ほんと。でも何がきっかけになるかはわかりませんからね。もしかしたら昨日のカミスンがきっかけではまる人だっているかもしれませんし。いるのかな?wとりあえず昨日のを見て無理だと思った人も一聴してみる価値はあります。今まで以上にポップロックバンドとしてのかまってちゃんな曲がほとんどです。音楽をテレビで評価するなんて間違いだと思います。毛嫌いする前にまず聴いてみるべき。バンド名やの子の奇行のせいで避けているという人が聴くとむしろまともすぎてびっくりすると思いますよ。このバンドのことを全く知らないって人でもすごく聴きやすいアルバムになってます。というかそういう余計な知識を持ってない人のほうがかまってちゃんは純粋に聴けるかもしれませんね。こんなバンド嫌いだ!って人も全員かまってちゃんにかまってしまえ。

(左:「映画」/右:「23才の夏休み」)