ryo*k901

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モーモールルギャバン - クロなら結構です

クロなら結構です

クロなら結構です


昨日に引き続きモールルを借りてきました。2ndアルバム「クロなら結構です」です。今回も例の1000円割引券ならぬ1日1枚100円割引券を使って借りてきました。そして自転車で家→病院→TSUTAYA→家です。もうすっかり夏ですね。自転車でちょっと遠出しただけで汗だくになります。
そんな雑談はともかく今回も全曲レビューしたいと思います。

  1. J-POP
    インスト曲。冒頭から謎の言葉を残しつつ、ドラムから始まり、それにベースとキーボードが順に加わっていき、エフェクトボイスが「J-POP J-POP…」と連呼する相変わらずカオスなナンバー。ド直球のタイトルですが、全然J-POPらしさを感じません。それなのにJ-POPと名付けるセンスが憎い。後半リズムが乱れていき更にカオス度が上がっていく。3分半程度であっさりと終わるのでオープニングとしては最適か。
  2. ユキちゃんの遺伝子
    前曲からノンストップで始まるナンバー。前作『野口、久津川で爆死』収録の「ユキちゃん」の続編とも言える楽曲でモールルの代表曲のひとつ。単刀直入に言えばユキちゃんは結婚して子供ができた、そしてその子供に恋をした、という変態的すぎる歌詞。この曲が大好きなんですよねー。適度にカオスで適度にキャッチーで聴きやすいです。モールル初心者にはこれをオススメしたいです。
  3. 裸族
    自主制作盤『サイケな恋人』収録曲の再録音版。シャレオツなキーボードが演奏を引っ張っていくアップテンポなナンバー。「僕らは風呂に入る時 裸だ/僕らは独りで泣く時 裸だ」でも「僕らの街では裸だと捕まる」といった内容の歌詞。締めは「裸になれよ」。タイトルそのままですね。「裸族になれば優しくなれるのかもね」なんて歌ってます。深いんだかそうじゃないんだか…w 曲の方は今ひとつ印象に残りにくいかな。
  4. mobile call
    インスト曲。これもノンストップで始まるナンバー。うねるベースとキーボードが心地いい。「携帯電話が ring ring ring 黄色のポケットの中」と連呼するのみ。これは純粋に演奏を楽しむ曲ですね。インスト曲なので本来ならばそうであるべきなんですが、モールルは特徴的なパートなどが多いと思うので。この曲には無いってことになる…んでしょうかね。
  5. 悲しみは地下鉄で
    イントロなしで歌から始まるバラードナンバー。ピアノの伴奏に乗せて切々と歌われるモールル初のバラード。この曲にヨーロッパ企画永野宗典がインスパイアを受け、短編映画化されたそうです。舞台はモーモールルギャバンヨーロッパ企画が活動の拠点とする京都で、全20分のうち楽曲部分はミュージックビデオになっているそうです。「悲しみは地下鉄で見失った 僕は死ねばいい」「人間て何ですか/食えるんですか 金になりますか」などと相当鬱な歌詞が印象的。とりあえずモールルらしくない感動的なバラードナンバー。
  6. パンティー泥棒の唄
    自主制作盤モーモールルギャバン』収録曲の再録音版。これもまたイントロなしで歌から始まる、メロウなキーボードの伴奏をバックに切々と歌われるミディアムバラード。なんだか切ない曲なのに歌詞が…!w とにかくパンティに対する愛情を綴った歌詞になっていますw 所々語りになるのがリアルで面白いw 間奏ではパンティの色の好みについて語っていますw そこから一気に倍テン!アップテンポの爽快なナンバーに変貌!「お姉さん貴女に興味はないけれど/僕に貴女のパンティーを下さい/でも黒なら結構です」とアルバムタイトルの由来がここで出てくる。これは素直にカッコいい。

モーモールルギャバン:ゲイリー・ビッチェ Drums, vocal T-マルガリータ Bass, vocal ユコ・カティ Keyboards, vocal
Producer : ヨシオカトシカズ
Recorded, Mixed and Mastered by ヨシオカトシカズ
Assistant Engineer : 宮崎慎也 at Studio Mech
Recorded & Mixed at STUDIO MECH, STUDIO SLINKY
Mastering at Nasoundra Place Studio
Equipments : KANJI wood carving & musical instruments
Roedie : 大沼智雄 (SOLID BLUE)
Manegement : Lively Up co ltd
Jacket Art Work : 中村佑介
Art Direction & Design : 滝本章雄 (Art Yard)
Artist and Repertoire : 堀猛雄 (Victor Entertainment/Getting Better)
Public Relation : 畑山豊伸 (Victor Entertainment)
sales Promoter : 梨本健太郎 (Victor Entertainment), 小室紀一 (Victor Entertainment)
Visual Co-ordination : 祖師雄一郎 (Victor Entertainment), 國吉雅宏 (Victor Entertainment)
Desk : 小泉あや (Victor Entertainment)
Label Manager : 関口明 (Victor Entertainment), 岩渕稔 (Victor Entertainment)
Executive Producer : 豊島直己 (Victor Entertainment)
Special thanks : 堀裕司 (sexystones records), 谷中史幸 (kukuru inc), あゆ (kukuru.inc)

前作『野口、久津川で爆死』から約7ヶ月という短いスパンでリリースされた今作は現時点で唯一のミニアルバム。それながらも確実に前作から進歩していてうまくまとまっているアルバムだと思います。特にモールルの知っている曲で特に大好きな「ユキちゃんの遺伝子」が入っている点でポイントアップです。ただ6曲入りでインストが2曲というのは物足りないかなという気もします。その分、聴きやすいっちゃあ聴きやすいんですけどね。3rdと4thを聴いていないので断言は出来ませんが、1stと2ndどちらかをオススメするならばこちらですかね。“カオスなJ-POP”バンド、モーモールルギャバン。次作も楽しみです。