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frugra's music ranking 2011 (上半期)

「frugra's music ranking」とは

  • その年に発表されたシングル曲、カップリング曲、アルバム曲の中から、特に好きな楽曲をランキング形式で紹介。
  • 初出が年内の楽曲でなければ選定の対象にはなりません。リミックス等の別バージョンも対象外となります。
  • ただし別バージョンであっても原曲の初出が年内であれば対象内とします(ライブ音源、Instrumentalは除く)
  • この他にも「最優秀楽曲部門」、「アルバム部門」、「アーティスト部門」等があります。
  • この企画は蒼澤ラグさんのブログ「Cafe Cielos」の企画を参考にさせていただいています。

HNを変更したので一応企画名も今回から変更となります。また、対象期間も一月繰り上げで2010年12月から2011年11月まで(今回の上半期版は2011年5月まで)とします。

最優秀楽曲部門

つまんね
神聖かまってちゃん 「美ちなる方へ」
(作詞・作曲:の子 編曲:神聖かまってちゃん

これです、対象期間を繰り上げた理由は。この曲が収録されたアルバム『つまんね』(と同時発売の『みんな死ね』)は12月22日発売だったので対象期間外になってしまうのですが、それがなんだか惜しいなあと思って。これに限らずこのように年末ぎりぎりに発売された楽曲が不利になるのを避ける為、というのもあるんですけどね。
曲に関しては自分が神聖かまってちゃんにハマるきっかけとなった曲で、それまでに耳にしていた「ロックンロールは鳴り止まないっ」や「夕方のピアノ」と同じく最初は「なんだこれ…」って印象だったんですが、この曲に関しては2度目、3度目と何度も聴いているうちに興味を持ってしまったわけです…。かまってちゃんの中毒性、恐るべし。

シングル曲部門


1位:神聖かまってちゃん 「夕暮れメモライザ」
(作詞・作曲・編曲:の子)
レーザービーム/微かなカオリ(通常盤)
2位:Perfume 「レーザービーム」
(作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ
ルーキー
3位:サカナクション 「ルーキー」
(作詞・作曲:山口一郎 編曲:サカナクション
カロン
4位:ねごと 「カロン
(作詞:蒼山幸子 作曲:沙田瑞紀、蒼山幸子)
Os-宇宙人
5位:エリオをかまってちゃん 「Os-宇宙人」
(作詞・作曲:の子 編曲:神聖かまってちゃん

1位の「夕暮れメモライザ」はアルバム『つまんね』『みんな死ね』のW購入特典CDとして応募者全員に贈られた特製シングルCD「映画/夕暮れメモライザ」収録曲。最初はピンと来なかったのにどんどん好きになって今ではかまってちゃんで一番好きな曲に。ファンから度々出ているライブでやってほしいというリクエストに対してボーカルの“の子”は毎回「まだ歌詞を覚えてないから無理」と…いつかやって欲しいです。8月31日に出るアルバムに入るといいなー。

カップリング曲部門

Os-宇宙人
1位:エリオをかまってちゃん 「コタツから眺める世界地図」
(作詞・作曲:の子 編曲:神聖かまってちゃん
RPG
2位:School Food Punishment 「Slide show」
(作詞:内村友美、江口亮 作曲:School Food Punishment、江口亮 編曲:江口亮)
A winter fairy is melting a snowman
3位:木村カエラ 「orange」
(作詞:木村カエラ渡邊忍 作曲・編曲:渡邊忍

1位の「コタツから眺める世界地図」は、神聖かまってちゃんがアニメ「電波女と青春男」の主題歌を担当するということでボーカルに声優の大亀あすかを招き“エリオをかまってちゃん”名義で発表された「Os-宇宙人」のカップリング曲。「Os-宇宙人」は発売3日後にの子によるデモ音源「大島宇宙人」が公開されましたが、こちらはまだエリオ版しか出てないのが残念。ライブで演奏されるバージョンはエリオ版とはイントロが異なり、そっちのほうが好きなのでそちらも是非音源化してほしい。

アルバム曲部門

つまんね
1位:神聖かまってちゃん 「美ちなる方へ」
(作詞・作曲:の子 編曲:神聖かまってちゃん
WORLD OF FANTASY
2位:capsule 「PRIME TIME」
(作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ
つまんね
3位:神聖かまってちゃん 「黒いたまご」
(作詞・作曲:の子 編曲:神聖かまってちゃん
WORLD OF FANTASY
4位:capsule 「WHAT iS LOVE」
(作詞・作曲・編曲:中田ヤスタカ
みんな死ね
5位:神聖かまってちゃん 「男はロマンだぜ!たけだ君っ」
(作詞・作曲:の子 編曲:神聖かまってちゃん

1位の「美ちなる方へ」は最優秀楽曲部門にも選んだのでコメントは割愛。
2位の「PRIME TIME」はアルバム『WORLD OF FANTASY』収録曲。久々にヤスタカ氏の曲で初めて聴いたときにぞくぞくした気がします。ここ数年のヤスタカ曲の中でもベストトラック。

アルバム部門

つまんね
1位:神聖かまってちゃん 『つまんね』
WORLD OF FANTASY
2位:capsule 『WORLD OF FANTASY』
みんな死ね
3位:神聖かまってちゃん 『みんな死ね』

対象期間内に発表されたアルバムは9作。そのうち2作はそれぞれコンピ盤とライブ盤。また相対性理論『正しい相対性理論』はリミックス盤と呼ぶべき内容なので純粋な新作は6作とやや少なめ。昨年はこの時点でベスト盤やライブ盤も含めると17作発表されていたので約半分ですね。やはり震災の影響でしょうか。
1位と3位の『つまんね』『みんな死ね』は2枚同時で発表されたアルバム。曲単位で見ると『つまんね』より『みんな死ね』のほうが好きな曲が多いんですが、『つまんね』が全体的にまとまっているのに対して、『みんな死ね』は出来にムラがあったり散漫とした印象がしてしまうので、『つまんね』のほうが好きですね。まあ、せっかく聴くんだったらどっちも聴くべきだと思います。の子によると『つまんね』に暗い曲、『みんな死ね』に明るい曲…という分け方をしたそうですが、最終的には「結局別にどうってことない」そうです。
2位の『WORLD OF FANTASY』は全曲128bpm(1分あたりの拍数=テンポ)という完全フロア仕様のアルバム。発売前にそれを知った時点で既にこれはいいアルバムなんじゃないかと思っていましたが期待以上でした。前作『PLAYER』がいまいち煮え切らないなあ…という印象だったのに対し、今回は完全に振り切っていて聴いていて気持ちいい。これは『PLAYER』が映画『LIAR GAME』の主題歌やサントラの制作と同時進行だったのが影響しているのかもしれません。ヤスタカ自身も前作は「タイアップの関係もあって、アルバム制作時期をひとまとめにできなかった」、また今作は「先行タイアップ曲をやらなかった分、アルバムのことだけを考えて制作に没頭できました」と語っています。

アーティスト部門

神聖かまってちゃん

…まあ、そうなりますよね。今年は南波志帆やねごとといったアーティストも聴き始めましたが、やっぱりかまってちゃんばかり聴いてます。このはまり方はPerfume以来ですね。全く別物ですがどこか共通点を感じます、この2組。楽しみ方が似てるのかもしれない。

ミュージックビデオ部門


1位:サカナクション 「ルーキー」 (dir.島田大介)
YouTube - サカナクション/ルーキー





2位:Perfume 「レーザービーム」 (dir.関和亮
YouTube - [PV] Perfume 「レーザービーム」 2011.5.18発売!




3位:神聖かまってちゃん知恵ちゃんの聖書 (dir.の子)
YouTube - 知恵ちゃんの聖書   神聖かまってちゃん





4位:capsule 「WORLD OF FANTASY」 (dir.谷篤)
YouTube - WORLD OF FANTASY (MUSIC VIDEO) / capsule




5位:神聖かまってちゃん 「さわやかな朝」 (dir.丹羽貴幸)
YouTube - 神聖かまってちゃん PV 「さわやかな朝」


MV部門は毎回悩みますね…全作品に目を通してランク付けしていますがなかなか決まらない、というか今もまだ悩んでいるという…。
1位の「ルーキー」は映像のテンポ感というか曲の疾走感とよく合っていて見ていて気持ちいいです。意味深な感じの演出も色んな解釈ができて楽しい。サカナクションのMVは毎回凝ってていいですね。
2位の「レーザービーム」はフルバージョンが製作されていたらほぼ確実に1位にしてたと思います。ショートバージョンしかないのは撮影の最中に東日本大震災が発生し、撮影を中断せざるを得なくなってしまったため。フルで撮り直すのは難しいかもしれませんが…是非見たい。
3位の「知恵ちゃんの聖書」は映像の作り込みが凄い。の子は曲作りからMVの制作まですべて一人で行っている(ただし自分の映るシーンはお父様が撮影)のですが、そうとは思えないです、これ。
4位の「WORLD OF FANTASY」はボーカルこしじまとしこが首都高を運転する車内からの映像がメインでこれはもうなんというか王道すぎて。ちなみに元ネタはcat2525jp氏による「TOKYO SKY DRIVE」で、レコード会社からアイデアの使用許可があったそうです。ヤスタカが見て気に入ったのかな。
5位の「さわやかな朝」はアルバム『つまんね』収録曲で、神聖かまってちゃんのドキュメンタリー映像をメジャーデビュー直後から撮影してきた映像ディレクターの丹羽貴幸氏が監督したもの。撮影当日に腹痛で欠席したため映っていないメンバーがいますが、スリーピースバンドではありません、念のため。2分30秒あたりから橋の手すりに座っているの子の足をちばぎんが落ちないように握っているシーンが好き。

というわけで、神聖かまってちゃんの全部門制覇をサカナクションが奪う、という結果になりましたが、下半期はどうなるのでしょーか。frugraさんの下半期もどうなるのでしょーか…。