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きゃりーぱみゅぱみゅ - ぱみゅぱみゅレボリューション


上がAmazonで頼んで今日届いた初回盤で、下がタワレコフラゲした通常盤です。
昨年8月にミニアルバム『もしもし原宿』で鮮烈なインパクトを放ちデビューしたきゃりーぱみゅぱみゅ初のフルアルバム。『もしもし原宿』の配信シングル「PONPONPON」、1stシングル「つけまつける」、1stシングルc/w「きゃりーANAN」、2ndシングル「CANDY CANDY」といった既発曲4曲を含む全12曲収録。初回盤は恒例のフォトブック仕様で特典DVDには「PONPONPON」「つけまつける」「CANDY CANDY」のミュージックビデオと初のワンマンライブ「もしもしクワトロ」より「PONPONPON」「きゃりーANAN」のライブ映像を収録。
ヤスタカプロデュースでデビューが決まった当時は「なんだこいつ」状態だったのが、ひょんなことから『もしもし原宿』を購入することになり、それを聴いてハマり、以降初回盤と通常盤の2枚を欠かさず購入するようになったきゃりーぱみゅぱみゅ。この『ぱみゅぱみゅレボリューション』もオリコンデイリーチャート初登場1位を記録したり、国内iTunes Store総合チャート1位、アメリカ・フランス・ベルギーのエレクトロチャートでも1位を記録するなど、着実に日本のみならず世界中でブレイクを果たしつつある彼女の初のフルアルバムを全曲レビューしたいと思います。

All songs written, played, arranged & produced by Yasutaka Nakata (capsule)
Recorded, mixed & mastered by Yasutaka Nakata

  1. ぱみゅぱみゅレボリューション
    1分間のオープニングナンバー。スペシャのCMソングとしてもオンエアされていたゴキゲンでオープニングを飾るに相応しい華やかなナンバー。
  2. つけまつける
    今年1月に発売された1stシングル。初めて聴いたときは「PONPONPON」よりはインパクトに劣るなあ…と思ったのですが、聴いているうちにその中毒性にハマった覚えがあります。女の子がつけまつげをつけて自信を身につけるという歌詞の内容なのですが、「つけまつける」というタイトルは流石ですね。
  3. PONPONPON
    昨年8月に発売されたデビューミニアルバム『もしもし原宿』からの配信シングル。で、その「PONPONPON」なんですが、当時は衝撃的でしたね。「PONPONうぇいうぇいうぇいPONPONうぇいPONうぇいPONPON」ですよ。なんだこの歌詞と中毒性は…!と。ヤスタカのフットワークの軽さを象徴する一曲。きっとノリノリで作ったんだろうなぁ。
  4. みんなのうた
    ブリブリベースから始まる軽快なナンバー。「みんなのうた」というタイトル通り教育テレビで流れていてもおかしくないような童謡チックなナンバー。きゃりー曰く「中田さんがライブで盛り上がるような曲を作ってくれた」そうです。確かに「手を上げて」「手を開いて」「パンパンパンパンパン」など一緒に振りを真似できそうな歌詞になっています。曲自体は単調で特筆すべき所はないかなといった印象。この曲調で5分以上は長すぎるかと。
  5. きゃりーANAN
    1stシングル「つけまつける」のカップリング曲。「an」CMソングとしてお馴染みの「あんあんああんあん」の曲です。まさかアルバムに入るとは思ってなかったので意外でした。タイアップ曲だからかな。曲自体はヤスタカがやりたい放題やってます、といった所。適度にキャッチーで適度に聴かせる部分は聴かせてといった感じで面白い曲だと思います。
  6. CANDY CANDY
    今年4月に発売された2ndシングル。グリコ「BREO」CMソング。これも初めて聴いたときは「PONPONPON」「つけまつける」よりインパクトに劣るなあ…つまりペースダウン?と思ってしまったのですが、聴いているうちにその曲調の上品な仕上がりが気に入ったのとついつい口ずさんでしまう「CANDY CANDY CANDY CANDY CANDY」というサビが頭から離れなくなりました。その分、長く聴き続けられる曲だと思います。
  7. Drinker
    シャレオツなキーボードが曲を誘導していく大人っぽいナンバー。これはカッコいい!きゃりーは未成年なのでお酒じゃなくてドリンクなんですね。通常盤のジャケ写の世界観にも通じるような曲。これも適度にキャッチーで適度にシャレオツで聴きやすい曲だと思います。
  8. おねだり44℃
    ライブで既に披露されていたナンバー。ケンタッキー「クラッシャーズ」CMソング。これもキャッチーだなー。普通にいい曲です。CMソングなだけあってヤスタカも気合い入れて作ったのかな。アルバムのハイライト的存在になる予感。
  9. スキすぎてキレそう
    これもライブで既に披露されていたナンバー。きゃりー曰く「最初の方にレコーディングしたので歌声が初々しい」そうです。確かに歌い方がまだ子供っぽいというか舌っ足らずな感じがいいですね。曲の方は中期capsuleにありそうなメロディアスなナンバー。これはいまいちかなあ。これも「みんなのうた」と同じく5分超の曲。長い曲はいまいちなのかなあ。ちなみに「スキすぎてキレそう」というのはきゃりー語。
  10. ぎりぎりセーフ
    電車の音から始まるキャッチーなナンバー。これは(・∀・)イイ!! 曲の長さも3分ちょいと短めで聴きやすい。どこか切ないメロディがツボです。いかにもアルバム曲っぽい雰囲気こそあるものの、いわゆるアルバムの中の隠れた名曲的な曲。最後も電車の音で終わるのね。
  11. おやすみ
    三拍子のワルツ風のナンバー。発売前はcapsuleの同名曲のカバーなのかと思っていましたが、やはり違いましたね。きゃりー初のバラードですね。これもフルアルバムならでは。きゃりー曰く「音程の上下が激しいのでライブで披露する際には猛練習しないといけない」そうです。ワルツ風というだけでかもしれませんがCOLTEMONIKHA風ですね。これもちょっといまいちかなー。退屈してしまいます。
  12. ちゃんちゃかちゃんちゃん
    この流れからの「ちゃんちゃかちゃんちゃん」!まさにタイトルが表す通りのような弾けたナンバーです。きゃりーぱみゅぱみゅを曲にしたらきっとこんな感じになるんじゃないかってくらい弾けてます。曲の途中にはラップ?もあったり間奏では「PONPONPON」「CANDY CANDY」「つけまつける」のメロディが挿入されていたりとやれることは全部やった感のある曲。「おやすみ」でしっとりと終わるのではなく「ちゃんちゃかちゃんちゃん」で楽しく終わるのがきゃりーらしいです。
  • 【初回盤特典DVD】
  1. PONPONPON (MUSIC VIDEO)
    YouTubeでの動画再生回数2683万回を誇るきゃりーの名ビデオ。彼女の世界観がぎっしりと詰まったCGの中で踊り狂うきゃりー。カラオケの字幕が出てきたり、クラップ音の部分ではパンがいっぱい出てきたり、ヒゲダンスをしてみたりと、やりたい放題やってます。
  2. つけまつける (MUSIC VIDEO)
    YouTubeでの動画再生回数1832万回。ライオンダンサー2名を従えて女帝に扮したきゃりーがつけまつげをつけて踊りだすという内容。どことなく不気味な雰囲気を感じさせるのがグロテスクなものが好きという彼女らしいです。
  3. CANDY CANDY (MUSIC VIDEO)
    YouTubeでの動画再生回数470万回。きゃりー曰く「80年代のアイドルを意識した」というビデオ。序盤からパンを咥えて住宅街を颯爽と走るきゃりー。そしてサビでザ・ベストテンを意識したかのようなセットのスタジオに到着するとダンサーと一緒に踊りだすという内容。2番から影武者きゃりーが登場します。
  4. PONPONPON / きゃりーANAN (もしもしクワトロ LIVE [SHIBUYA CLUB QUATTRO 2012.2.25])
    例によってリップシンクなのはいいとしてきゃりーが声を発している部分と曲の前後で観客が歓声を上げている部分以外、CD音源を被せているような気がしたのは自分だけでしょうか。もっと歓声があってもいいような気が…。とりあえずPONPONPONは神聖かまってちゃんのライブの前座で見たので盛り上がるのは知っていましたが、きゃりーANANがライブで盛り上がるというのが意外でした。

というわけで全曲レビューしましたが、全体的な満足度は★4.5くらいですかね。残りの0.5は単純にいまいちな曲もあったので。全曲捨て曲なしというほどのアルバムではないかなあと。ただとにかくひたすらに楽しいアルバムであることは間違いありません。こういう音楽が復興に役立つといいんじゃないかと思います。ヤスタカもきっとそれを意識してきゃりーとタッグを組むことにしたんでしょうし。きゃりーは世界を楽しくさせる、Perfumeは世界を変える。そんな気がしました。