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アーバンギャルド - 生まれてみたい / 東京事変 - 東京コレクション

生まれてみたい

生まれてみたい

東京コレクション

東京コレクション

昨日借りてきました。今回も1000円割引券*1を利用したんですが、これって新作DVD/Blu-ray、CDアルバム(新譜・旧譜)のみにしか利用できないんですね。てっきりシングルでも利用できるものと思っていました。今まで小分けにして借りてきたのは無駄だったんですね…。
で、本題ですが、今回借りてきたのはアーバンギャルドのニューシングル「生まれてみたい」と、先月29日に解散した東京事変のライブベストアルバム「東京コレクション」です。
アーバンギャルド「生まれてみたい」は前作「ときめきに死す」から半年ぶり、アルバム『メンタルヘルズ』からは5ヶ月ぶりとなるニューシングル。ツインボーカルの片方である松永天馬*2によると震災の影響で「先の見えない時代になってしまった」ことにより「切っ先鋭いフレーズで、時代の闇を照らそうと」曲作りをしたとのことですが、どうもそれは「優しい歌」になってしまったらしく、今回アーバンギャルドにしては珍しいまさしく優しい歌になっています。かつて掲げていたキャッチフレーズ「病的にガーリー、痛いほどにポップ。」からは想像もつかないような曲調です。トラウマテクノポップなどではもはやない。しかし松永氏が時代の流れに沿うように書いた曲ならそれはそれでありかなと思います。実際普通にいい曲ですし。作曲名義も松永天馬と浜崎容子の共作になっていますが、これも初めてですよね。そういった点も今までになかったような曲調となった理由のひとつと思われます。c/wの「u星より愛をこめて」は「生まれてみたい」とは打って変わって激しいロックナンバー。『メンタルヘルズ』で言うと「墜落論」や「ゴーストライター」に近い曲調かな。正直いまいちピンと来ませんでした。でも前作「ときめきに死す」のc/w「その少女、人形につき」も最初はそうだったのが何度か聴いているうちに好きになったので聴き込んでみようと思います。
東京事変東京コレクション」はこれまでに行ってきたライブの中から選曲された音源14曲*3を収録したライブベストアルバム。選曲に関しては未発表曲以外の13曲は「ミラーボール」を除きすべて映像化されているものである上に選曲もいまいちだそうで、ファンから非難轟々となった模様。事変のDVDは持っていないので個人的にはあまり問題ないのですが。1曲目「三十二歳の別れ」は未発表曲で「東京事変 Live Tour 2011 Discovery」ツアー中盤より披露されていた楽曲で、2011年12月7日 東京国際フォーラム ホールAにて観客不在で録音されたそうです。三十二歳というのは椎名林檎が楽曲を書き下ろした時点での年齢。2曲目「禁じられた遊び」と3曲目「かつては男と女」は1曲目と同じく「東京事変 Live Tour 2011 Discovery」2011年12月7日 東京国際フォーラム ホールAでの録音。4曲目「キラーチューン」と5曲目「OSCA」は「東京事変 live tour 2010 ウルトラC」2010年5月12日 東京国際フォーラム ホールAでの録音。6曲目「ミラーボール」は「SOCIETY OF CITIZENS vol.1」2008年8月24日 TOKYO DOME CITY HALLでの録音。7曲目「復讐」と8曲目「ピノキオ」と9曲目「閃光少女」は「東京事変 live tour 2007 Spa & Treatment」2007年11月21日 Zepp Tokyoでの録音。10曲目「透明人間」と11曲目「丸の内サディスティック」は「東京事変“DOMESTIC!”Just can't help it.」2006年5月26日 NHKホールでの録音。12曲目「スーパースター」と13曲目「群青日和」と14曲目「夢のあと」は「東京事変 live tour 2005"dynamite!"」2005年2月9日 名古屋センチュリーホールでの録音。基本的にライブアルバムって好きじゃないんですが*4、当然のことながら演奏力・歌唱力・表現力の高さといった点から普通のライブアルバムと違って楽しんで聴くことができました。欲を言うなら自分のようなライトリスナーの為にももっとメジャーな選曲にしてくれるとよかったかなと思いました。せめてシングル曲をすべて収録するなどしてもよかったんじゃないかなと。まあ林檎さんがベストアルバム嫌いなのでそういう安直な選曲には拒絶反応を示されたんでしょうね、たぶん。あと林檎ソロ名義の「丸の内サディスティック」を収録するのは有りなんですかね?…まあ好きな曲なんでいいんですけど。ただ自分の知りうる限りのライブアルバムの中でも完成度の高い作品だとは思いました。

*1:1日1回ずつ使用可、つまり1回につき100円しか割引されない

*2:難産の時代に (松永天馬)/優しい歌が書けるようになった。/時代が求めているから?丸くなったから?どちらでもない。/癒しなんてまやかしだ。共感なんていらない。/そう思いながら曲を書き、音楽を続けてきた。/しかし、あるとき地面がひび割れ、我々の常識も砕けてしまった。/近年、この国をやんわり包んでいた絶望は、至るところでむき出しになってしまった。/町に、社会に、メディアに、言葉に。/平和を取り繕い、安全を上塗りしようとする人たちも少なくなかったが、僕にはもう信じられなかった。/「先の見えない時代になってしまった」/暗闇を照らすために、言葉のナイフを研いだ。/切っ先鋭いフレーズで、時代の闇を照らそうと思った。/しかし何故だろう。研ぎ澄ませば研ぎ澄ますほど、言葉は柔らかく、黄金色に光った。/メロディは甘く弾んだ。/遠くから聴こえる誰かの悲鳴を書き写していくうち、それは優しい歌になった。/難産の時代に、胎教を。/人はいつか死ぬ。僕も、あなたも。/だが、歌は死なない。/聴くたび、あなたは生まれるだろう。いま、この場所で、何度でも。

*3:未発表曲「三十二歳の別れ」を含む

*4:好きじゃないというと語弊があるかもしれませんが、よっぽど好きなアーティストじゃないと繰り返し聴くことがないということです